子供のメディア依存とどう向き合うか?
日々子育てをしていると
どうしてもテレビやYouTube
スマホとの付き合いは避けて通れないものと
なりますよね。
私も家事の合間に子供にテレビを見せています。
夏休みもテレビ見放題、ゲームやり放題😂
よくないこととは分かりつつ
やることないと見せてしまう。
今の世の中においては
半分仕方のないことかもしれない。
と半ば自分に言い訳しながら
諦めている節もある今日この頃です。
私個人としてはメディアとの付き合いが
子供の中でうまくコントロールできるのなら
そこまで目くじらを立てなる必要は
特にないのではないかと思っています。
しかし、これがもし制限をかけられなくなってしまったとしたらどうでしょうか。
健康センターの相談でも
「YouTubeを見せないと、怒り出します」
「こどものゲーム依存で悩んでいます。」
という相談が聞かれることがあります。
YouTubeを見せないと癇癪を起こす。
携帯電話の充電が切れていると、大暴れする。
ゲームをやめられない
こういった症状が出ているとしたら
依存症になっている可能性が高いです。
依存症と、そうでないことの違いは
一体どういったことかというと
まず依存症でない場合
メディアやゲームに触れることを
単なる楽しみと捉えており
特にそれと触れる事ができなくなっても
平気である一方で
依存症の場合は
ゲームやメディアがないと
心の平穏が乱され
落ち着かず苦しくなってしまう
ということにおいて、大きな違いがあるかと思われます。
実際には、その渦中にある子供たちも
そこから抜け出したいはずなのです。
だって、メディアやゲームに人生が支配されているから。
それってとても苦しいですよね。
なぜそうなってしまうかというと
ゲームやメディアを
心のエネルギーの供給源としてしまう
からなんです。
日々私たちは生まれてからずっと
何らかの形で、心にエネルギーを補充しながら
生きています。
親からの温かい眼差しや、何気ない会話
友達との交流や
一緒に遊ぶことで得る充足感
自分を見てもらっているという安心感
そういったものが心のエネルギーとして
蓄えられているのです。
これらはご飯と同様
人間に必要不可欠なものであり
これらのエネルギーがないと
健全に生きていけないくらい
大切なものなのです。
実際、友達関係や外的な様々な事が
うまくいかないことをきっかけに
依存症を発症するケースが
思春期に多く見られるのは
心のエネルギーをどこからも
供給できなくなった結果
ゲームやメディアというもの以外に
心のエネルギー源を確保できなくなった
結果のことであると思われます。
子供がメディア依存のようになってしまうと
親御さんは心配や焦りから
一切のメディアやゲームを禁止するという手段
を取ることも少なくないと思います。
しかしこのことは逆効果と言えます。
なぜなら、心のエネルギー供給が
途絶えてしまうから
依存症になってしまうということは
それ以外の心のエネルギーの供給を
確保できるものがないが故のことであるため
極端な場合は、その子にとっては
大袈裟でなく、心の生存に関わる事態に
なってしまうのです。
そんな状態の子から単に、
依存対象を取り上げるというような形で
対処しようとすると
根本原因が改善されていないため
また違う依存対象を見つけて繰り返すという
結果になりがちなのです。
ならばどうしたらいいのでしょうか。
ゲーム依存、メディア依存は
単にゲームやメデイアが好で陥るのでなく
他のところに、心のエネルギーの供給源を
確保できないために、起こることだとしたら
すなわち
違うものを心のエネルギーの供給源にできれば
徐々に依存症は治るのです。
こういうことを書くと
「私は子供に精一杯尽くしてきたのに」
と思う親御さんもいると思います。
しかしここで重要なのはあくまでも
心のエネルギーは特に親子関係においては
その子が求めているものに対して
親が答えてくれたその子が心から実感できる
「応答性のあるコミュニケーションと安心感」
のなかでしか補充されないという
特徴があるということです。
親が良かれと思って色々と与えたとしても
それが子供の本当に求めるもので
なかったとしたら
残念ながらそれは一方的なものであって
心のエネルギーとしては
結びつかないと言えます。
つづきます